「転職すれば給料が上がる」とも「転職すると下がる」とも言われます。実際には、増えた人も減った人も、変わらなかった人もいます。その割合が公表されています。
このページでは、転職した直後に賃金がどう変わったかを、年齢階級別に示します。転職から数年後にどうなったかは、この調査からは分かりません。 分かるのは直後の変化だけです。
別々の人の集計です。同じ人のその後を追った数値ではありません。年齢や世代の違う集団を並べて比較しています。
01 10秒で分かる結論
- 2024年に転職した人のうち、賃金が増えたのは40.5%でした。
- 減った人もほぼ同じ割合いて、増えた人と減った人はほぼ拮抗しています。
- 変わらなかった人も3割近くいます。増減だけを見ると全体像を見誤ります。
- 年齢階級で見ると、20代から40代まではほとんど差がありません。いずれも45〜50%前後です。
- 差がつくのは50代後半からです。55〜59歳で増加と減少が逆転し、60〜64歳では大きく開きます。
- ただしこれは転職した直後の変化です。数年後の年収はこの調査からは分かりません。
02 年齢階級別に見た「賃金が増えた人」の割合
よく「転職は35歳まで」と言われますが、賃金が増えた人の割合で見るかぎり、20代と40代のあいだにほとんど差がありません。下がり始めるのは50代に入ってからです。
| 年齢階級 | 賃金が増えた人の割合 |
|---|---|
| 19歳以下 | 48.8% |
| 20〜24歳 | 50.5% |
| 25〜29歳 | 46.3% |
| 30〜34歳 | 46.1% |
| 35〜39歳 | 45.5% |
| 40〜44歳 | 45.9% |
| 45〜49歳 | 46.4% |
| 50〜54歳 | 39.0% |
| 55〜59歳 | 27.4% |
| 60〜64歳 | 13.6% |
| 65歳以上 | 23.7% |
- これは転職した直後の賃金変動である。転職から数年後にどうなったかは、この調査からは分からない。
- 前職と比べた増減であり、「転職しなかった場合」と比べたものではない。転職しなければどうなっていたかは分からない。
- 事業所を対象とした調査であり、同一の個人を追跡した数値ではない。年齢階級ごとに別々の人を集計している。
- 賃金が「増加」でも「減少」でもない人が3割近くいる。増加と減少だけを見ると全体像を見誤る。
03 50代後半で何が起きているのか
55〜59歳では、賃金が増えた人より減った人のほうが多くなります。60〜64歳ではその差がさらに開き、減った人が6割を超えます。
この年代の転職には、定年や再雇用に伴う移動が含まれていると考えられます。ただしこの表は移動の理由を区別していないため、「定年後の再就職だから下がった」と断定することはできません。分かるのは、その年代の転職では賃金が下がった人が多かった、という事実だけです。
04 この数字で分からないこと
いくつか、はっきりさせておくべきことがあります。
ひとつ目は、これが転職の直後の話だという点です。転職して1年後、5年後にどうなったかを、この調査は追っていません。直後に下がった人がその後回復したのか、上がった人がその後どうなったのかは分かりません。
ふたつ目は、比較の相手が「転職しなかった場合」ではないことです。この数字は前職の賃金と比べた増減です。転職しなければどうなっていたかは、誰にも分かりません。「転職したから増えた」と読むこともできません。
三つ目は、同じ人を追った数値ではないことです。20代の欄と50代の欄は、別々の人の集計です。いま20代の人が50代になったときにどうなるかを示すものではありません。
なお当サイトでは、勤続年数の長い人と短い人の賃金を比べる方法も検討しましたが、勤続年数が短い理由は転職とは限らないため、それだけで「転職しなかった人」とみなすことはできません。
同じ調査からは、転職した人が前の会社を辞めた理由も公表されています。こちらも転職した直後の集計です。
05 よくある質問
転職すると給料は上がりますか?
上がった人もいれば、下がった人もいます。2024年に転職した人のうち賃金が増えたのは40.5%で、減った人もほぼ同じ割合いました。変わらなかった人も3割近くいます。どちらになるかを、この統計から個人について予測することはできません。
何歳までなら転職で給料が上がりますか?
賃金が増えた人の割合で見るかぎり、20代から40代まではほとんど差がありません。いずれも45〜50%前後です。下がり始めるのは50代に入ってからで、増加と減少が逆転するのは55〜59歳です。
「転職は35歳まで」というのは本当ですか?
賃金が増えた人の割合に関しては、35歳の前後で段差は見られません。ただしこの調査が示すのは賃金の増減だけであり、求人の数や採用のされやすさについては何も分かりません。
転職して5年後の年収はどうなりますか?
この調査からは分かりません。事業所を対象とした調査で、同一の個人を追跡していないためです。転職した人の数年後を追った公開データを、当サイトはまだ確認できていません。
転職しなかった場合と比べてどうなのですか?
比較できません。この数字は前職の賃金と比べた増減であり、転職しなかった場合との比較ではありません。
06 出典
転職して賃金が増えた人の割合(年齢階級別・2024年)
- 調査
- 雇用動向調査(厚生労働省)
- 表番号
- 令和6年雇用動向調査 表6 転職入職者の賃金変動状況別割合
- 集計対象
- 2024年(令和6年)1年間に転職により入職した労働者。 事業所を対象とした標本調査であり、同一の個人を追跡したものではない。
- 信頼度
- A(基幹統計/事業所を対象とした標本調査(主要産業の事業所から抽出))
- 取得日
- 2026年8月13日
- 次回確認
- 2027年9月
- 原典
- e-Statの統計表を開く
表6 転職入職者1)の賃金変動状況別割合 (令和6年(2024) 単位:%) 区分 / 計 / 増加 / うち1割以上の増加 / うち1割未満の増加 / 変わらない / 減少 / うち1割未満の減少 / うち1割以上の減少 / 増加-減少 計 100 40.5 29.4 11.2 28.4 29.4 7.6 21.7 11.1 19歳以下 100 48.8 27.9 20.9 34.9 11.9 5.8 6.1 36.9 30〜34歳 100 46.1 36.0 10.1 29.1 24.2 7.9 16.3 21.9 55〜59歳 100 27.4 17.3 10.1 33.6 36.6 5.9 30.7 -9.1 60〜64歳 100 13.6 7.9 5.7 24.2 60.9 7.0 53.9 -47.3
本ページは「雇用動向調査」(厚生労働省)を加工して作成しています。
このページの最終更新日: 2026年8月13日