データの扱い方

このサイトの価値は、掲載している数値が正しいことだけに依存します。 そこで、どのような基準でデータを選び、どう表示しているかを公開します。

時間軸の4つの型

「その後」を扱うとき、最も重要なのはその数値が同じ人を追いかけたものかどうかです。 ここを曖昧にしたまま「5年後」と書くと、読者を誤解させます。

そこで、掲載するすべての数値に次の4つの型のいずれかを必ず付け、 型に応じた注意書きを自動で表示しています。

内容 「その後」としての強さ
同一個人の追跡 同じ人を複数の時点で調査したもの 最も強い
経過年数別 同居期間・勤続年数・開業後年数など、経過年数を軸に持つ集計 強い。ただし同じ人を追ってはいない
集団の比較 年齢層や世代の違う集団を並べたもの 弱い。別々の人の集計
年次推移 同じ指標の年ごとの変化 集団の傾向のみ
なぜこの区別が必要か。 日本の公開統計の多くは、ある時点の断面を切ったものです。 同じ人を10年追いかけた公開データは、ごく一部しか存在しません。 「5年後にこうなる」と書けるデータは実際にはとても少なく、 その事実を隠さずに示すことが、このサイトの前提です。

信頼度の判定基準

等級基準
A基幹統計、全数調査、政府の縦断調査
B政府の一般統計、独立行政法人の大規模集計、白書掲載の集計。母集団に限定があるものを含む
C民間の大規模調査、条件付き推計、白書経由で引用された古いデータ
D小規模調査、推計、一部条件しか確認できないもの。原則として使いません

数値を掲載するときの手順

数値を1つ掲載するために、次の情報をすべて揃えることを必須にしています。1つでも欠けると掲載できません。

  • 出典名と出典URL
  • 表番号または図番号(どの表かまで特定できないものは使いません)
  • 引用元の原文抜粋(要約ではなく、そのまま写したもの)
  • 調査年
  • 集計対象(誰を数えた数値か)
  • 件数またはサンプル数
  • 信頼度
  • 時間軸の型
  • 取得日と、次に見直す期限

これは運用上の心がけではなく、システム上の制約として実装しています。 項目が欠けた数値は、そもそもサイトに取り込めません。

さらに、統計表のファイルは原本のままリポジトリに保存し、 掲載している数値が原本と一致することを機械的に照合しています。 原本が1バイトでも変わっていれば、照合は失敗します。

やらないと決めていること

相関を因果として書かない

「Aを選んだ人はBだった」と「AするとBになる」は別のことです。 前者しか分からないデータで後者を書くことはしません。 もともと性質の違う人が違う選択をしている可能性を、常に併記します。

母集団の違うデータを合成しない

「100人いたらどうなる」という換算は、同一の調査・同一の集計対象の内訳に限って行います。 別々の調査の数値を足し合わせて100人にすることはしません。

なお100人換算では、端数処理のため合計がちょうど100人になるよう配分しています。 元の割合は必ず同じページの表に掲載します。

古いデータを現在の値として扱わない

すべての数値に「次に見直す期限」を持たせ、期限を過ぎたものは検知されるようにしています。 調査年は必ず数値と一緒に表示します。

編集部の判断を統計と混ぜない

「選択のやり直しやすさ」のような、統計から直接は出せない評価を掲載する場合は、 統計とは別の見た目で表示し、編集部の分類であることを明示します。 これらを総合点にして「良い選択・悪い選択」を判定することはしません。

出典の表示について

政府統計を加工して掲載する場合、出典の明記に加えて「加工した旨」の明記が必要です。 これは各ページの出典欄に自動で表示されます。

現在使用しているすべての出典は 出典一覧で確認できます。